美人なので、『◯◯はいいよなぁ』、という卑屈ハラスメントをやめたい。

某メディアの某ライターさんの3年も前の記事がプチ炎上した。

ボヤのようなものだが、その記事は消えてしまった。

おもしろいね、すごいね、もっと記事が見たいです。なんて言われてた人も、「間違い」として処理されれば、平気で燃える。

この世界でやっていこうと心に決めたはいいものの、ちょっと名が売れても待ち受ける手のひら返しの批判や炎上を思うとまだたいして書いてないうちから怖いなぁと思ってしまう。細々とやっているこのブログも、今は身内やその近辺のフォロワーが寛容に見守ってくれているが、読者が増えたりして、ふらっと別のところから違う感性を持った人がやってきて、問題があるぞと彼らの村に持ち帰れば、燃料となるえるかもしれない。

 

長い前置きとなってしまったが、本題は別である。

美人を呼び出して、「美人ってどんな気分か?」を男性ライターが面白おかしくインタビューする、というものだ。

「美人だから落ち込むこととかないでしょ?」「みんなに可愛いって言われていいでしょう」「すごろくでいったら上がりだけどどう思う?」(内容はアウトだろうけどこれが面白くて好き)というような内容を「美人」に問いかけていた。(このブログと私のHNが美人なのでまどろっこしくて申し訳ない。)

 

炎上理由は、「美人をモノ・トロフィー扱いしている」、「美人と言われてきた彼女たちが何を言っても『そうはいってもあなたは美人だから』『美人なのに!?』と返して、浮き沈みや負の感情があることも聞く気がないのが不愉快。」、「娘さんが容姿で男性を癒すために最適化された動物として賞賛されたら嬉しいのか。」

というものだ。セクハラだという意見も多く見られた。これに対して、過敏だとか、声をあげられるいい世の中になった、だとかコメントも付いていたが、私があの記事を見て思ったことは、

 

「あ〜〜私もこれやるわ。。。」だった。

 

自分の性的魅力が皆無だと思っているがゆえ、自分の上のランクにいる人はいい思いをしているんだから好きなだけ言っていい、と思ってしまう。

何気なく「◯◯はイケメンだからね〜」みたいなことを言ってしまうし、イケメンと言っている以上、相手も嫌な思いもしてないだろう、と思っている。しかもイケメンいじりも面白いと思っている。

炎上して記事だって、女性ライターがイケメン相手に「ほんとイケメン!女の子からたくさん連絡来るでしょ?」「ぶっちゃけ経験人数とかエグいっしょ。抱きまくりでは?」「眼福すぎるそのフェイスに救われるOLが何人いると思う!?存在だけで世界救ってんだよ!?わかってる!?」みたいな内容だったらまたちょっと違ったのかもしれない。

まぁ、性についての云々は置いておいて、私が思ったことは、「◯◯はいいよね。」という言葉の無意味さである。誰も幸せにならない言葉だ。「お前はいいよね」みたいなニュアンスではなくても「◯◯になりたい」という言葉を私はよく口にしてしまう。

 

芸能人とかキャラクターとかはさておき、◯◯に入るのは、友人や知人である。「◯◯という生き方。。。」「私もなぁそんな風になぁ。。。器用になぁ。。。」ってやつだ。時にはそれで本気で泣いたりする。厄介な奴だ。

例えば、酔っ払うと男の人に甘えられる女の子、とか、男の人におごられまくっても罪悪感を感じない女の子、とか、サークルで青春してる女の子、とかそういうのだ。

考えすぎるがゆえに私は何もできないがお前らみたいになー。そうして得をしてなー。みたいなやつだ。なんで私はお前のようにできずモテずダサく…寂しい思いをしなくてはならんのじゃみたいな一方的な不条理さと「かわいそうな私」に酔いしれているだけなのだ。

 

自分が正しいと思った生き方をするべきだし、人様の生き方にはそれぞれメリットもあればデメリットもあろう。それをはたからメリットの分だけ見てお前は楽そうで私はかわいそうみたいな、そりゃそう見えるよな。羨ましく見える彼ら彼女らが持ってないもの、また別の人から見れば羨ましいと思われるものを少なからず私はもっている。きっと。ないものねだり、が人間の性かもしれないが、だけど、自分の持っているものや自分の決めた生き方に責任を持って堂々と生きようと思う。きっとそれがイケてるってことなんだろう。

 

生き方の話に逸れてしまったが、容姿や学歴だって同じだ。就活をしていると「君こんないい大学なのになんでうちなんか受けたの?」と言われるようなことがよくあるらしい。学歴社会、と言われることもあるこの世の中において、べつにピラミッドの上の三角にいる人には「頭いいんだからサァ〜」と何を言ってもいいと思われるのかもしれない。上記の美人と同じ状況である。言う側の状況になるとなんの悪気もなくても、言われる側になるとムカっとする。自分が低い立場だからといって、卑屈ハラスメントをしてはいけないのだ。ま、理屈ではわかってもついやってしまうし、現にこのブログ自体が私が美人に近づこうとして立ち上げた『卑屈の昇華工場』のようなものの時点でお察しなんだけど。だれも幸せにならない卑屈ハラスメントをやめられたら私もまた美人に一歩近づけるのかもしれない。

いや、絶対そうだ。

美人は卑屈ではない。

謙虚なのだ。