美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

女に性欲があったらいけないと思っていたから高3にもなって妖怪ウォッチのBL漁りながら早稲田の合格発表の朝を迎えることになる

女に性欲があるんですか!?

知らなかったです。

 

いわゆる「欲求不満」みたいな話まで行かなくても単純に、「エロいものを見たい」という気持ち自体が女性は持ったらいけないと思ってたんですね。

 

ていうか、女に性欲があるのは、はしたないと思ってたし、保健の授業で教えてくれないし。

え、保健の授業で教えてくれないですよね?なんか男は性欲あるから解消するよねみたいになるけど、女と性欲について一切触れられませんよね?

 

だから女って性欲あったらいけないと思ってたんですよ、自分自身もそういう欲求がなかったし、エロいことはしちゃいけないと思ってたから、異性と付き合うことが無意識にこわいとも思っていた。

 

エロいことはダメな事だと思っていた。だから大好きな読書も、児童書から一般向けの小説になった途端、ラブシーンが当たり前のように書かれることが多くなって困惑してやめてしまった。

 

転機が訪れたのは高3の夏休み、大学受験を控えていた。なかなか成績が上がらず、悩みながら勉強していた夏の模試の前日、出来心でうたプリのBLを検索した。それまでBLにはそこまで馴染みがあった訳では無い。勉強の逃避からスマホで読んでいたら、だんだんエロくて過激なものも出てきはじめて、困惑しながらも、あぁアリかも?みたいにな感情も生まれてくる。何よりこれはBLだから女性が書いてて女性が楽しむために出来ているものなのか!、と思うと衝撃的だった。男性の成人向けのものであればそれを見ている自分に罪悪感があったかもしれないけど、世の女性たちはこんなにエロくてエロい漫画書いたりしてんのか!すごい女の性欲堂々としすぎだ!ということに衝撃を受けたのだ。

 

その日はBLを読みまくったせいで次の日の模試は興奮感と罪悪感で散々であった。(ちなみに15号館で受けた。BLのせいで英語が過去最悪になってしまったことが恥ずかしすぎて、こんなことあってはならないと国語で過去最高を出して挽回はした)

 

以降、私の中で、ボーイズラブのエロいやつは女性が見てもいいやつ、と認識され、抵抗なく見られるようになった。

 

そして秋がすぎ冬になり早稲田の受験がはじまった。私は人一倍早稲田へのこだわりが強くて、5学部受験したし、絶対に早稲田に行きたいと思っていた。まあ試験のことなんかここで書いてもしょうがないけど、ぶっちゃけほぼ絶望的で、手応えがあるのは文学部だけだった。

 

これがダメならもう浪人しかない、と思いながら結果を待つ日々。その時私はなぜか「妖怪ウォッチ」のBLにハマっていた。カップリングはまさかの「ウィスケー」主人公の少年ケータくんと隣にいるソフトクリームみたいなお化け、ウィスパーのカップリンクである。いや、自分でも驚くよ。でも割とメジャーみたいで、結構あった。(ちなみに、一応説明すると、いつもうるさいなあ使えないなあ的な感じでウィスパーをドSにいじってるケータくんが、弱気になって甘えちゃう立場の逆転が萌えでした。)

 

私はとりあえず、受験結果を待つ数日の中で、家にいると発狂しそうなので映画を見に行くことにした。1日で、映画「妖怪ウォッチ」と「fifty shades of grey」の2本を見た。3歳以下入場可と、R15のSM映画を見るという、盛りだくさんの1日であった。

 

早稲田の結果の前日、私は死にそうなほどの不安があった。このまま朝起きたら結果発表になってしまう、ということがたまらなく恐ろしかった。早稲田の合格発表は朝10時から電話の音声での発表、12時からインターネットで合格者の番号が掲示される発表が行われる。私は電話で「残念ながら〜」と伝えられるのが怖かった。その一瞬で全てが終わってしまうから。

だから、インターネットで見ることにした。しかしおそらく私の性格上12時前に起きていたら耐えられず電話をかけてしまうだろう、でもかけるのは怖いし…という板挟みの中で、私はある考えを思いつく。「そうだ!12時過ぎに起きればいいのだ!」と。

 

その日は明け方まで布団の中で「妖怪ウォッチ BL」を検索した。「ウィスケー R18」なんいうのまで調べてしまった。そんな中朝を迎えて、ネットを見るとまあ今私がここにいることからわかるように、合格をしたわけだ。

 

母親に伝えると「おめでとうー!名刺に早稲田universeって書けるね!」って言われた。

(もちろん大学はuniversity。早稲田universeってなんだ、ミス・ユニバースかなにかか。)

 

早稲田に行けるのが決まったことは死ぬほど嬉しかったけど、(うわ、合格発表まで妖怪ウォッチのBL見てたの人生において絶対に忘れられない思い出になっちゃったじゃん…誰にも言えない…)という思いが湧くのであった。

 

でもまあこうして文学部に来て、これを赤裸々に語ってみんなに面白おかしく読んでもらえるなら、それもまた必然でしょう…。

 

以上、女に性欲あったらいけないと思ってたけどエロいBLと出会って、女に性欲あるんだなってことを教えてもらった話でした。

 

 

(※BLがエロだけじゃないことも承知の上です、私個人の感想です。)