美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

すごい好きなことをやろう

 

すごい好きなことをやろう。

 

インターネットに出会う前に

スマホに出会う前に

好きな男の子に振られる前に

女の子として頑張らなきゃと思いはじめる前に

 

ずっと前に好きだったことをやろう。

 

1人の時間が好きだった。

 

幼稚園の頃の夏休み。

好きなだけ工作して、好きなだけ図鑑を読んで、

楽しかったな。

 

小学生の頃も受験勉強してたはずなんだけど、

好きなだけ手芸をした記憶がある。楽しかった。

 

手芸をはじめた頃は楽しくて、手芸屋さんにフェルトと目のパーツを買いに行った日の帰りはうきうきした。

 

フェルトを切って、縫って、わたを入れて、目をつければ生き物が出来上がった。嬉しかった。

 

ミシンをもらってからは巾着袋を作りまくって、ポーチを作るためにファスナーがつけられるようになった時は自分に「すごい」と思った。

 

赤いフェルトのバッグを友達家族のお食事に持って行ったのも思い出した。うさぎのアップリケがついていて、かわいいんだ。自分で作ったものではじめてお出掛けしたんだ。あぁ、幸せだったな。

 

ミサンガを作ったり、樹脂粘土にハマってスイーツデコをしたり、ラインストーンをひたすら電子辞書に貼り付けたり、

充実して過ごしていたと思う。

 

人と遊んだ記憶はあまりなくて、私にとっての「楽しいこと」はそういうものだった。

 

つくるのがすごく好き。

 

花も好き。動物はあまり興味がなくて、花の図鑑を読むのが子供の頃から好きだった。草花の前がわかるようになりたかった。

 

遠方に住んでいる祖母と電話をしては、花の名前しりとりをした。私は「さくいん」を知っているので負けないのだ。ずるい。

 

最近花屋さんで1、2週間に一度花を買っている。それだけで楽しい気持ちになる。

 

読書も、もう何年ものめり込んではしていない。私が読書を好んでいたのは中学2年生までだ。毎日毎日図書館に通っていた。

 

当時は地下鉄の電波がなかったから、いつも小説を読んでいた。子供の頃から本が大好きで、たくさんの本があるのが何よりも好きだった。置いてあったら片っ端から読んでしまうそういう子だった。

 

だけど、思春期になって、あんまり学校の中でうまくやってくには読書は役立たない気がして、もっと女の子として頑張らなきゃと、ファッション雑誌に乗り換えてしまった。

 

夏休みに祖母の家に行って、朝一番のお茶を入れる時間が好き。先に湯のみにお湯を入れてから急須に入れると、湯のみが暖かくて美味しく仕上がるんだ。茶葉はツンと先の尖ったのがいい。

 

祖母は夏休みに遊びに行けば本を買ってくれて、私がミサンガを編みたいといえば刺繍糸を送ってくれる。ミシンをくれたのも祖母だった。そうだ、花の図鑑も。

小3の夏休みに「なかよし」の別冊付録漫画でついてた「夢水清志郎」に興味を持って、はじめて「青い鳥文庫」を、買ってもらったんだっけ。

 

社会、というものを意識するようになってから、どんどん自分というものがあやふやになってしまった気がする。

 

もともと見栄っ張りだし、人と話すのそんな得意じゃないくせにハイになってしまうから、ツイッターがやめられない。

 

三つ子の魂百まで、というけれど、一人で縫い物をしてるときとか、本を読んでるときとか、そういうときが、一番楽しいんだった、わたし。

 

なんか作ろ。昔より好きなもの買えるし、もっと器用になってるはずなのに、手のひらの画面見つめて、人生終わらせてる場合じゃないんだよ。

 

わたしはつくる人だ。

 

「美人はつくる人だね」と親友に言われたけど、わたしはつくる人なんだ。つくるのが好きなこと。

 

物語の世界に没入するのが、好きなこと。

 

最近は言葉を紡ぐのも好き。

 

周りの音が消えて、私の頭が一つの線になって、そういう瞬間が好き。

 

人といるとついギャーギャー喋っているから自分でも忘れてたけれど、私は1人でいるのが好きなタイプなんだと思う。なんで自分を社交好きだと勘違いしまったのだろう。

 

それなりに人と明るく楽しくできるけど、1人で本を読んでたり手芸してた記憶の方が、幸福度が高すぎる。

 

中2でスカイプを始めてから、私は常にインターネットでいつでも会える友達に依存していて、常に誰かと一緒にいた。家にいても。

 

スマホもネットも消して、もっと落ち着いたことをやろう。本屋に行ったり、本を読んだり、パンを作ったり、手芸をしたりしよう。

 

今日本屋さん回ってたら、ふと人生で一番楽しかった時代のことを考えて胸が熱くなりました。

 

もしかしたら自分が思ってた、周りに思わせようとしてた私像が違うのかもしれない。気付いたの今更だけど。

 

慣れないペアーズとか登録しちゃって嫌な思いしてるより、ミサンガ編んだ方が私は幸せで、しょうがない。

 

サークルも入れなかった。私はシコシコ縫い物してるのが、いいんだ。したくないことを周りがやっているという理由でやろうとしない。

 

すごい好きなこと。やる。