美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

なんだ、愛じゃん。

中学の頃、男の子からよく菌扱いをされていた。

 

toyopuri.hatenadiary.jp

 

 私は私立の中高一貫に通っていた。でも、私が大学以降出会って一緒に過ごしている人たちより、女の子も男の子も当時の自分とは折りが合わない人たちも多かった。思春期特有の他者を傷つけあう空気がものすごく下品で嫌だった。それはいまだに私の中の自我形成にすごく深刻な影響を与えていると思う。嫌な過去は必要ないし、もういい加減、全部忘れて新しい自分になりたいなー、と思い、中高の卒アルを捨てようとした。寄せ書きのページだけ取っておこうかなとふと見返すと、先述した記事の中に登場する、私を菌扱いしていて、何故か私の方が先生に怒られる原因になった中学時代の男の子が、寄せ書きページの真ん中に汚くて大きな字でメッセージを書いてくれていた。中学のアルバム、15歳の少年である。節目にはいろんな人との関係を円満に終わらせたいな、という今も続く私の流儀と、自分にとっての中学生活をすべて傷ついたことにしたくないな、と思って、ネタにもなるしと、たぶん私が頼んだのだった。だけど、つっぱねずに廊下で書いてくれた記憶がその文字とともに蘇ってきた。

 

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なんだ、愛じゃん。あの時は、ネガティブな言葉を大事な卒アルの一番大きな場所に汚く書かれたのが嫌だった。だけど、私のことを嫌いにしてはあまりに大きく際立ったその文字は、他のどの言葉より目立っていた。最後の学年は私が下のクラスに落ちてしまったのだけど、寂しかったのだろうか。

11年の歳月は15歳の頃には見えなかったものを見えるようにしてくれるのかもしれない。

 

数年前に彼に連絡をとって、謝ってもらったことがある。その時は卒アルは見返してなかった。あの頃から、ずっと自分のスティグマになってて辛いと言ったら、本当にすみません、幼かったと思う、と言ってくれた。思春期はとげとげしい。

 

でもふつうにめっちゃ嫌だった。