美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

時計技師的な

知人がある創作活動をしている。 その創作活動は、今芳しくない状況にいる可能性が高い友人に向けて、ただ、その人に宛てて、見てもらえるように、という気持ちで行なっていると語っていた。その人はその話をした後に、自分が独りよがりで芳しくない状況にい…

雨宮まみと一緒に戦ってみたかった

雨宮まみが遺した文章をまとめた本が出た。 40歳がくる! 作者:雨宮まみ 大和書房 Amazon いろいろ言われていることはあるが、買わないという選択肢はなかった。私は雨宮まみという人が存在したということにお金を注ぎたい。この世界に物語の強弱というも…

JINGI・愛してもらいます

愛は仁義である。仁義をいくつ切れるかが、人生におけるかけがえのなさだと思っている。任侠任侠!!!私は、仁義を切らない奴が嫌いなのである。 切らないならいいと想う、覚悟を決めた遊び人というものが、私は大好き。すがすがしいので。 ただ、切った前…

過去を重んじるということは、時間を重んじるということ

思い出と過去を重んじない人は、自分が生きていたバックグラウンドとかを大事にしてないイメージがある。生まれた場所を捨てて旅に出ることは大事だけど、なんだか違う気がするのだ。 偶然性とか、意識的だったのかはわからないけれど、自分の人生に登場した…

感想を持たれたくない

私の中に、「あなたに感想を持たれたくない」という種類の拒否が存在することに気がついた。 なんだろう、死とか恋愛結婚、さまざまなライフイベントや大事なことについてお前に感想を持たれたくないという類の人間がいることがわかってしまった。何故かとい…

1分の1の生よ、美しくあれ

パーティーは欠席することにした。いざ欠席するとなると気が楽で、自分が何かプレッシャーから解き放たれたような感覚になり、ぷしゅ〜となる。今日はいい日だった。すっごく、楽しかった。横浜で催しをやったんだけど、遠方なのに足を運んでくれた人がいて…

照れをやめろ、誠実をやれ

「いらねーな」と思いながら、メルカリのおまけのよくわからんシールと汚い押し花のカードを捨てる。こういうものを善意で受け取らなきゃいけないと思っていた頃より、私は少し大人になってしまった。 幼稚園の時から時を止めたような、いるかいらんかよくわ…

JALカレーと幸福と密室

幼馴染の家でJALカレーを食べた。JALカレーというのは、JALの国際線のvipめのラウンジで食べられる人気のカレーである。「いつか食べてみたい」と思っていて、「JALカレー!JALカレー!」と数年前から方々で言っていたら、「ちょうど、冷凍のをお取り寄せを…

『快盗ルビイ』(1988)の話

「好きな映画は?」と聞かれたら大抵は『キューティーブロンド』と答えることにしている。それは本当である。だけど、そこには、他者に対して「説明がつきやすい」というあざとさがある。自分が選んだ進路や選択肢や、バックグラウンドの話もできるし、それ…

鋭利にさせられてしまった

忘れかけてたし、もう忘れようと思っていた感情だったのに、さっき、更新されていた、あまりにも内面すぎるブログを読んでしまったから、自分に嘘がつけなくなってしまった。 そういう書き手やアーティストは今までにも何人かいたが、変わっていってえぐるも…

合わん人おる つらい 書く

結婚式に呼ばれた 楽しかった しあわせだった 新婦はめっちゃ綺麗だったし、幸せでできてた、それは本当。彼女は良かった。新郎もよかった。でもしんどい。しんどいしんどいしんどいしんどい。 元バイト先の縁の結婚式だったんだけど、本当に幸せだった。だ…

作為を超えてみたい

私が好きになる人たちはいつも作為がない人を愛する。頭がいいが故に作為のなさや無垢さを愛する。私は我慢と作為と操作に満ちているから、なんとなく、分が悪くなる。 本当のこととか、魂の無邪気さを美しいと思うこと、そのことを好むことが、眩しいのに、…

階級闘争思い悩みドビー

日々、階級闘争ことを考えています。 階級闘争のことを考えまくり、階級闘争思い悩みドビーになっています…。 ▲階級闘争思い悩みドビー 階級闘争重い悩みドビーとしての日常は大変です。大学院を出てからぶち当たるさまざまな人との出会いに、喜び勇んで参加…

そして短歌

自分のために短歌をつくった。誰もいないところに向けて。虚空に放っている。私の中の隠していた言葉が、限られた韻律の中で出てくる。こんな自分がいたのかと思う。全く正しくないことを思ってる。意地悪なことを思っている。勝ち負けを意識しているし、人…

すぎたあと のこるひかりを つかまえて わたしとおくに いかなくちゃだ

ハイハイ大人になりましょう。愛の資本の限界と残酷さを知って大人になりましょう。愛、愛、愛、それってそんなにいいものですか?と思う。 大学院の徳倫理学の授業で、目の前で溺れている人がいる時に衝動的にどちらを先に助けるか、そこに意思や選択や責任…

結局のところ

この前、久々に昔働いてた馬場のお店に行ったけど、ここに来てくれた人は今も来てくれるし、結果仲良くなる人間とか自分のいる場所に会いに来てくれる人たちって変わんないんじゃないかと思った。ありがとう。 そんなにね、人は変わらないんじゃないかと思う…

私には嘘がつけない

大人になるって、"見せない"ことかもしれない。私にはそれがわからない。多分大人が上手い人って、人当たりが良くて、この人に話していいことと、ダメなことを瞬時に分けて、その場で最適な素振りを見せることなのかもしれない。 この人にはここまで、この人…

ハクビシンがやった

父の友人からもらったヴィヴィアンウエストウッドのコートを質屋に売った。大した金額にはならなかった。昔バイトしてた店の社長の奥さんからもらったエルメスのスカーフは、まあまあにはなったので、二つ合わせて2回の飲み代くらいにはなった。 すごくいい…

我慢って…エロいのでは…

我慢って…エロいじゃん…ケアと寛容のこと愛してるのに、人が理性と責任によって何かしらを押さえつけてるのって結局エロいし。そういう奴は責任感のある顔をしている。 いや、責任を負ってる人間は責任感のある顔をしているという話を友達としまして… そうな…

磁場

また磁場がおかしくなった。 磁場がおかしいとは、日常生活では見えない世界をのぞいてしまったときのこと。 例えば世の中に出る前のことが、決まる現場に遭遇すること。こう、抽象度の高い世界に触れること。私は魔女だから、そういう力が強い。ここ1週間会…

まぁシンプルに

シンプルに、誰とでも寝る女が嫌いである。 自信の無さを正当な努力ではなく、しょうもない傷つきで埋めようとしているからである。 傷ついている人間に追い討ちをかけると良くないと思っているし、ある程度真実だから我慢をしている。多様性の名の下、それ…

なんでこんなに悲しいのだろうか

自我に気がつかなければよかったと思うことばかりだ。ケアと表裏にある、美学や、優劣や、美しいものとそうではないものの違い、くだらなさ、他者に対する侮蔑、下品だと思うこと、ジャッジ、好き嫌い、さらにいうなら嫌悪。こんなことに気がつかなければよ…

適量目

この前会いたい人に会いに行ったら、固まって身動きが取れなくなってしまった。写真のひとつもお願いできず、「う」と「あ」しか言えず、おずおずと帰ってきてしまった。なんでこんななのだろう。高校生の時とか、馴染めなかった大学院のグループワークの授…

言葉によって生まれる世界とか、官能性とか スプートニク2号

最近、言葉をどのように扱うかで、同じ場に存在していても同じ世界を共有しているわけではないということを改めて実感している。もちろん、それぞれが1つの個として、1人の主体として存在しているのだから、別の世界の見方をしているのはそりゃ当たり前なの…

ひらくと泣いてしまうほど入ってくる

ねぇ、「いる」よね? 背中の方に感じる何かに声をかけた。 足利まで絵画を見に行ったのだが、並ぶ作品群の中に、ひとり、死者を扱った作者のものがあった。 その展示は目に見えない何か、大きな意思、神からの啓示のようなものを受けて作品を作るようになっ…

ただ、教室を出て、廊下で『秘密の花園』を読んでいたい

今週のお題「最近壊した・壊れたもの」 お題の文章を書いてみようと思った。はてなの投稿欄を見たらテーマが、あまりにも心に響いて苦しくなった。 壊してばかりの人生である、持ち前の不器用さでさまざまなものを壊してしまい、幼い頃から家族の間では「こ…

人が言ってくれた言葉を間に受けてみてもいいんじゃないかと思う

いなくなった人のことを、思い出しながら生きることばかりだ、会えない人や変わった人や、この世を引退してる人のことばかり考える。 私は過去を見ながら生きていて、過去と現在と未来の記憶が近すぎる。 会えなくなった人への喪失感を抱えている人の、綴っ…

極上

忘れかけてた。自分が関われる人の数、濃さ、本当に自分が自分に出会った時にだけ訪れる、「全部足りている」という極上の安心感。幼馴染の友達の家に行ったり、だいぶ前のお出かけの記事に来たスターに導かれ、その人のブログを辿ったら、すとんと落ちるよ…

変わっていって、広くなれば少し人に優しくなれるだろうか

「ねぇ、アズってほら、かいじゅうみたいな顔してるじゃん」 心の底に引っかかった言葉がずっと消えない。考えるだけで、苦しくなる。高校の頃同じクラスだったプロムクイーン的なポジションの女の子、エレナちゃんが放った言葉だった。彼女、および彼女たち…

心地よい安全圏を出て勝負しないといけない時はあるだろうよ

スラムダンクを見てしまった…。スナックに院生時代の学友が来て「4回見た!」「みなさん同時代性を分かち合ったほうがいい」と言っていて、その言い方があまりに面白かったので見に行った。「いや4回!?!?」と言ったが「試合がいい、4回試合を見に行った…