美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

なんでこんなに悲しいのだろうか

自我に気がつかなければよかったと思うことばかりだ。ケアと表裏にある、美学や、優劣や、美しいものとそうではないものの違い、くだらなさ、他者に対する侮蔑、下品だと思うこと、ジャッジ、好き嫌い、さらにいうなら嫌悪。こんなことに気がつかなければよかったと思うことばかりだ。幸せになるためには自分の軸が必要で、自分にも他人にも向かう強烈な客観視は自分の人生を生きづらくする。

 

他者に中途半端なものばかり見せてどうするのだろうか。時間に対して美しいものを誓った人とそうではない人は明らかだ。私が最近気に入っている人が、ブログに「この文章を読んでいるということは、あなたがその人生の中のある時間を消費して読んでいるということなのだから…」と言ったことを書いていて、誠実だと思った。別に合理性の名の下、くだらない時間をなくしたいわけではないけど。自分が何かを発する時誰かのかけがえのない生を奪い合っていることに自覚的でありたい。だって馬鹿みたいな人に使ってる時間はないのだもの。

 

あまり親しくない人に「ワールドトリガー」を読め、と言われて腹が立った。だって、私見なきゃいけないものたくさんあるんだもん。自分が見たいのもあるし、私が話を共有したい切実な人達の好きなコンテンツもあって、なんで1週間に数回たまたま同じ職場とか、人付き合いであった人のおすすめを読まなきゃいけないんだよ、馬鹿、と思ったりする。私はスナックのママだから、私にお金と手間と時間を使ってくれた人の好きなものは見たりする。まあ、自分の心が動かなければしないけど。

 

たしかにワールドトリガーは面白いかもしれないけど、あなたの貧相な語彙と感性では私には響かなくて…。早稲田の文学部だし、東大のメディア系の出身だし、なんなら批評だってするのよ。私。たしかにあなたの方が要領よく、動けることもあるかもしれないけど、一切話しかけないでほしかった。人の話聞くの、私、有料なのよ…(こんなパパ活女みたいなこと言いたくなかったんだけど…)。自分がIQテスト180だった話とかを振られるのがしんどい。なるほど、私仲良しの友達(たぶん実際彼らの市場の相場で行けば超エリート価格なんだけど)となら最低賃金の再生産労働で生きていくだけで、自殺したくないくらい幸福に生きられると思ったの。工場で縫い物しながらでも、ファストフードでも、哲学と倫理と最近見た展示や、好きな文化的活動の話をしてれば、高望みしなくても最低限幸せで、そこからどれだけ忙しくなろうが、稼ごうがいいけど、大事な聡明な人たちと一緒に食って寝るだけの金があるなら私はまずそれだけで幸せなのだと知っていたはずだった。

 

再生産労働を志してたのは誰かに押し売りしたり、媚びたり、無意味だと思うことをしなくていいからだ。ただ黙々と社会にとって必要なこと(少なくとも誰かの腹が満ちる事)ができるならいいと思ってたんだけど、会話が噛み合わない人にダル絡みされるのが嫌すぎる。オンラインスナックならここの時給より高い金もらえるし、お金払ってくれる人の方が文化度あうし話してて楽しいのにな。と思った。なんで私がこの人の相手しなきゃなんだろ。最低賃金のバイトがダメな理由って仕事とか賃金云々の話じゃなくて一緒にいる人たちがあまり人生の豊かさを生み出さないのかも、潔く高所得を目指そうと思った瞬間だった。去年私開業届出したんだけど、フリーランスってことは好きな人と過ごす時間を選べるってことだ。死ぬ気で稼ぎたいとか、有名になりたいとか、安定したいとか、夢を叶えたいとか、人には欲が色々あるけど、わたしはなるべく自分が自分でいられる、と思う人との時間を増やしていくこと、が人生のモットーだと決めている。だからなんの罪もないけど、バイトをしたらダル絡みをされるのは嫌だ。ほっといてくれたら、私は頭の中で次のイベントのこととか、スナックの時のゲストのこととか考えられる。それから、飲食系のバイトでテヘペロをすると、女性だから、という理由で割とちやほやされることも知った。頭脳より身体性が先にある世界で女は得をするがそれは自我がないとされることと表裏一体で、女として甘やかされる分だけ人間としては舐められている。ドジをしやすい私にとってはありがたかったが、女であることで得をしていることそのものがバカらしい気がした。世界は広い。頭がいい(学歴がある)女の子が意外と、みんなができることができなくて困った顔すると、お前ら気持ちいいだろ、とも思っており、そんな欺瞞のある関係性はやめて、私がドジをしない仕事や切実で誠実で甘やかされない関係性を大事にした方がいい。

 

おっぱいが膨らんでることと、人に対して愛想がいいことで、自分も他者も甘やかしてはいけない。なぜなら美しくないからである。下品なモテ方、注意の惹き方をするくらいなら、自我がひりつき合う関係性のなかにいたほうがいい。ここでいう下品なモテ方というのは内心他者のことをバカにしながら身体性と茶目っけによって人の心を惹きつけることである。人のコンプレックスを弄ったり、自分の持っているもの(いわゆるエリートであること)を使ってへりくだってみて、相手の気持ちよさ、優越感を刺激しているという意識がはっきりしているのであれば(それはモテではないが、他者からの興味関心と気持ち良さである)即刻やめた方がいいな。よく飲みよく微笑み適度に愛され、ドタバタのままトラブルを許されるくらいなら(それは私の素晴らしいとこだが)、まあ、本当はミスが許されないこと自分が誇りを持って絶対にやりたいと思ったことをやらんと誠実やないな。

 

ワールドトリガーのどんな技がすごいとか、誰がかっこいいみたいなことには興味がなくて。私はどれだけ社会が人に寛容になれるかとか、世界がフィクションによってどんなふうに変わるかということに真剣だから、なんかその人とフィクションの話をしてても楽しくない。なんでスナックでもないのにこんな人の話を聞かなきゃいけないんだろう。ただただ唐揚げをあげるバイトをしてたけど、声をかけられるのがアホすぎて辞めた。再生産労働の意味合いを確かめるべく、飲食にばかりいたけど、馬鹿に…こんな言い方は良くない…自分と違う世界にいる人に話しかけられることが不愉快である。

 

私はね、自分と会話してるだけで楽しい人たちと日々を過ごせれば人生で他のものは何もいらないと思っていた。その願いはとても聖母的で優しくて美しい気がした。みんな私の周りにいる人は素敵な人だった。ガーディアンズオブギャラクシーを見てて、2作目のラストでヨンドゥが死を覚悟する瞬間の字幕の翻訳のニュアンスが正しくないといって修正してくれる友達と、映画を見たりするわけ。スナックの客から借りためぞん一刻を読むので忙しいのだ。

 

馬鹿は私に話しかけてくんなカス、と思う。なんで?ケアを大事にしてるのに、なんで?友達の彼氏が友達と初めてデートに行った時にカーステレオから流した曲は好きだけど、私の人生に何の関係もない人がワールドトリガーを勧めてくれた人のことは嫌い。人の時間を舐めるんじゃないよ。と思う。だって、私の友達ってあんたよりだいぶ文化的だけど、自分のコンテンツに付き合わせるときはひとこと断りがあるし。

 

その人だって、私より頭がいいところはあるけど退屈だもん。低俗で嫌いだ。なんの罪もないけど。感性が違う。私は天女でもなく人間で、私の人生も限られている。ボンクラに私の時間を奪われている場合ではない。私の時間を奪うな、バーカ!と思う。つまんないやつ金払わず話しかけてくんなよ!!!!!!本読んでた方が楽しいんだから!!!!カス!!!!!病んでます!!!