美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

中学生の頃友達から聞いた薄桜鬼の話

 

薄桜鬼という恋愛ゲーム(乙女ゲーム)がある。幕末を舞台にした作品で、登場キャラのモチーフは新撰組+吸血鬼。私はそれをプレイしたことがないけど、中学生の頃友だちから聞いた話を何度も思い出す。

 

この手の乙女ゲーには会話や行動の選択肢を選ぶ際になんとなく熟練の技というか、こうするとうまくいくし、こうするとうまくいかないというものがあるらしい。

 

その代表的なものに、乙女ゲームの相手の彼が、主人公といる時に敵に襲われて窮地に立たされる場面がある。

 

彼は「俺はここを守るから先に行け!」と言うのだけど、その時に「嫌だ!私もここにいる!」という選択肢を選ぶと彼が自分を守って死んで(あれ、一緒に死ぬんだっけ?)しまう。

 

「わかった!」と言って大人しく避難すると、なんか生還してきてくれるらしい。トゥルーエンドがこれだったっけな?

 

その話を聞いた時に多分15歳の私は「えっ!?そうなの!?なんかゲーム的には残ったりした方がいいんじゃないの!?」と言ったら、同じく15歳の彼女は少し大人びた表情で「違うのよ。それはダメなのよ。」と言った。

 

そのことをよく考える。いろんなことを迷ったり、誰かのことが気になったり、過去のことを後悔したり、自分の幸せを得ることへのモヤつきが生まれた時、薄桜鬼のことを考える。

 

一度もプレイしたこともなく、キャラクターもよく知らない薄桜鬼の話を故事成語のように思い出しては、薄桜鬼、薄桜鬼、薄桜鬼と何度か唱えたりすることがある。

 

生還になりたいし、生還を信じたいよな。