美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

花束みたいな恋をしたの悪口の話と高円寺絶叫逃亡の話

花束みたいな恋をしたを再生し始めたが全く見ていられなかった。冒頭、喫茶店カップルがイヤホンを半分ずつ聴いているのを見た麦と絹が(それぞれ別の相手といる、つまり、画面には3組のカップルいる)、そのカップルに対して、「イヤホンはLとRでそれぞれ出力が違うから2人でひとつのイヤホンを分け合うというのは意味がない」ということを、力説するシーンがある。つまり、2人は似たもの同士だということを観客に認識させる効果がある。それぞれの連れが「でも一緒に聞きたいんじゃないの?」と言うのも聞かずに、「ちょっと言ってくる!」と言って同時に立ち上がって、2人はハッとする。

 

…という描写があり心底吐き気がした。だって傲慢すぎるでしょう。誰にも迷惑かけてないカップルがイヤホン半分ずつ聴いて、それに文句を言う権利があるんだろうか?しかも自分たちの内輪で言うだけならまだしも、伝えにいくのは違うのではないか、と思うのだった。

 

それに、私の友達にディズニーランドに一緒に行くと、記念撮影をしている人たちを見ては「こんなに美しい時間があると思うと…」と言って涙ぐむような子がいるため、多分彼女であれば、「見て、あのカップル美しい時間を過ごしている。」といって泣いちゃうと思うんだよな〜。本人にもその話をしたら、「あ、その映画、カルチャーを知識重視で考えている人のでしょう」と見事に概要と私のイラつきポイントをまとめてたので、さすがじゃーんとおもった。私も結局全然先を見てないんだけど、不愉快が募って…もう…冒頭から…

 

もし自分が仲睦まじい相手と、イヤホンを分け合って聴いてて、赤の他人が「イヤホンのLとRはそれぞれ別の出力だから今すぐ辞めろ」と言ってきたら、私は泣いてキレる可能性がある。

 

以前高円寺で先輩と飲んでたら無限に若い女相手に、独り言で絡んでくるおじさんがおり、先輩は適当にいなしていたが、こちらが「話したくない」「今日は先輩と2人で飲みたい!大事な話がしたい!」と言っているのに、さらに無限に話しかけてくるので私がついに発狂して「こう言うの我慢できないから私が悪いんですかね!?!?おかしいんですかね!?!?」と言って泣き、怒り!店を飛び出し、駅までダッシュした。帰るつもりだったのに、先輩が「美人ちゃんごめんね!!」と走って追いかけて私を慰めた。先輩の姿が見えたとき、ものすごい嬉しかった。こっち映画にしてくれ。

 

私もあまりの激情ぶりに、なんであんなことをしてしまったのかと後悔したが、他の先輩たちにこの話をしたところ、ああやって逃げるのは大事、と、言ってくれたり、その先輩もああいうふうに逃げていいんだと思ったと言ってくれて、なんだかほかほかした気分になったのである。その飲み屋でおじさんに絡まれたのがとても嫌なのだった、走って逃げたくなる衝動を抑えきれなかった。なんの話だったっけ、あ、花束みたいな恋をしたは多分最後まで見ません、もういいです。私はイヤホン聴いてるカップルがいたら、それを見て泣いちゃいそうな友達と一緒に過ごしたり、高円寺で嫌な飲み方しなきゃいけなくなったらちゃんと逃げて、それでも追いかけて謝ってくれる先輩たちと飲んでます。麦くんも絹ちゃんもしらねー!走って逃げろ!イヤホンのどっち側から何が出力されてたってどうでもいいような恋をしろ!

 

久々に先輩たちと飲みたくなった。根っこの人格はそうそう変わらないみたいだと思った。