美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

beingで生きてる人やっぱ強いな

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中高の時の同級生が、プロとして歌をやっているのだけど、急に思い立って、調べて久々に見てみたら、びっくりするほどすてきになっていた。修学旅行も一緒に行ったくらいの仲のよさだ。中学の時から音楽投稿をしていて、高校を卒業するときにデビューした。今は結構メジャーなレーベルの関連会社の事務所に入って活躍している。すごい声が特徴的なんだけど、一度聞いた人は、かなり記憶に残る。その力をフルに使っていて、その特徴が、類稀なる魅力として活かされていた。ギフトってそういうことなんだよな。

 

多分この数年、ボイトレとかしたのかもしれないけど、表現の域がすごくひろがっててびっくりした。感性がそのままひらいてるかんじがあって、表情もすごく伸びやかになっていた。「こう見せたい」とか、「こうあって欲しい」みたいな感じがない。昨日、私が、ユングのこと調べてたからかもしれないけどペルソナが限りなくその人自身に近く、抑圧されたシャドウを感じさせない。あと、中性的なんだけど、アニムスと一体化している感じがある。無理がない。なんか、泳いでいるイルカを見る気持ちよさみたいな。自然現象のような美しさを感じる。

歌ってて楽しいんだろうなって感じがしていて、その子の中に、私の知っているその人と今のその人が地続きにいて、すごく、すごくよかった。やっぱり、なにかを「頑張っている」という感じがない。いや、頑張っているんだよたぶん、努力はしているんだけど、外に対する圧がない。昔会った時より、「その人だ!!」って感じがした。7年前の動画も見たんだけど、ステージで立っている時が当時は棒立ちだし、表情もない。カラオケの上手い人という感じだ。だけど、今はプロだ。それは、プロをやっているという緊迫感より、なんか解放されている感じがある。晴れがましい感じ。

 

あ〜〜〜心からよかったねっておもう。その子がメイプルストーリーやりすぎて授業中寝まくってたし、下校中すさまじいスピードで太鼓の達人PSPを連打していたのを思い出した。あと合唱コンクールで、他の友達がすごいがんばってて金賞取って感動して泣いちゃった時、その子が背中をさすってて「なんて美しい光景!」とおもって見てたら、右手で当時流行していたなめこのアプリで、なめこを収穫していた。なんやねん。

 

知っているその人と、そこから魂レベルがさらに上がった感じがあっていい。わたしこういうタイプの、人の魅力が増す感じが好き。顔や表情が、どんどん洗練されるし、それは、無理してない。その人の魂が増幅されている感じがよかった。そりゃ、実際会ったら全然変わっていると思うし、ぜんぜん噛み合わんのかもだけど、存在すぎてすごい、存在が存在すぎる。いや〜〜〜今の方が素敵だ。多分、ここ1〜2年で劇的に上手くなったんじゃないか?肌艶が良すぎる。中性的な感じなんだけど、かなり、天海祐希とかに近い種類のどきどきを感じる。

 

媚びていない。たしかに人前に出るから挙動とかも、キャラクター的に芝居がかっているところもあるんだけど、アクがなくて、すっごい素敵なんだよな。かっこいい。しばらくこれ聴きながらがんばろう〜〜。本当に上手だ。自分の内面が外界との境界でシンクロしている。本人色々大変なことももちろんあると思うんだけど、まじで誤魔化してない。声と歌と文章にはメンタルが出ると勝手に思っている。あと佇まい。嘘がない!本人が楽しそうにしているというのはいいことだ。私幸せになっちゃいけないんじゃないかと思ってたんだけど、幸せそうな人見ると安心するな〜。「歌うのは楽しいです!」って別にファンサとかじゃなくてさらっとその後のトークパートで言ってたのもよかった。ここ数日のブログ含め、なにか恵まれたことを自罰的に思って、自分も何か我慢しなきゃいけないかな、と思ってたんだけど、私もなるべくしあわせでいたいな〜〜。

 

これを書きながら、その動画のトークパート聞いてたら本人が「昔とは感覚が変わった。思いのまま歌っていると、受け取りづらい、独りよがりになっちゃう部分がある。2年くらい前の自分の音源を聴いていると『押しが強い』と感じる音源もある。」と、言っていて、鳥肌がたった。そうだよね。そう。私もそう思ったよ。今そういう文章を書いている。その子は「逆に、押しが強いのが合う音源もあったり、長年積んでいくキャリアの中で微調整の材料を集めていく」と話していた。美しかった。彼女にとって大事なのは、「視聴者の人たちと歌を楽しむ」、ということなのだそうだ。今後の展望を聞かれたその子は「ミュージカルですかねぇ。」と、歌と芝居のことについて話した後、「本心…というか…正直なところをいうと…」と、切り出し始めた、ぞくっとした。

 

「本心」という言葉が耳にはいったときに私の胸が沸き立ちはじめる。その子はこう続けた「なんでもいいから、細く長くやっていきたい」。「シンプルだ!格好いい!」と思った。「表現の道に携わっていられれはあとは何も要りません、くらいの。」と付け足していた。声は、年齢を重ねれば衰えるかもしれない。その子がやっている歌のジャンルがあと何十年後にどうなっているかもわからない。すごく人気が出たかと思えば、低迷するかもしれない。収入もわからない。でも、そんなことは関係なく、微調整を繰り返しながら、歌っていたいというシンプルなものですごくよかった。〇〇を届けたい、とか、〇〇になって欲しいとか、じゃなくて、その子が大事にしているのは、歌っているという状態なんだなというのが、いい。細く長くその状況が続くというのはとてもいい。ファンレターでも持って、次のライブでも行きたいなと思う。

 

その人がその人のまま、晴れやかにしていることが、ずっと会ってない誰かを励ますことがあるよなぁって。思った。

 

その人になる、って、いいよな〜。私ももうちょっとなんかできるかな、と、実家にいながら思う。一人暮らしもした方がいいかな、と思うんだけど、圧倒的に、私、一軒家に住んでることが何より楽しいんだよね。この冬は玄関にパンジーを飾っている。全く枯れない。ありがたい。料理もうちょっとやろうかなぁ。昨日肉じゃが作ったんだけど、自分は料理が結構うまいかもしれない。正直自信がある。三口のガスコンロとシンクがあるって私にとっての幸せで、それってどこに住むかより大事かもしれない。確かに雑なんだけど、味にセンスがあると思う。料理も、ひとりよがりじゃいけないからなぁと、思う。

私も、細く長く料理作ったり、表現したりしていたいんだよなぁ。あとブログ書くのも好きだ。と思いながら、今度借りるカラオケバーの次はキッチン付きのスペースで肉じゃがでも出すか、と思って場所を調べ始めた。明るい気持ちになっている。動き続けると幸せになる。カイロス的な時間しか生きられないかもと思う。ナイスシンクロ。彼女の動きに合わせて、私ももうちょっと勇気を出してみようかなぁと思った。私もそれが細く長くできていれば他にいらないなぁ。

 

どんどん自分になっていきたいなと思う。今日は、一日中その子の歌う動画を見ると思う。