美人ブログ

お待たせいたしました、美人でございます。

自分の感性を研ぎ澄ませることは幸福に直結

 

又吉のYouTube動画を見ていたら、「人間は本質が変わらないんじゃないか」と言っていて面白かった。(まじでサムネとコピーが自己啓発的で、ダサいので、忌避したくなるが、又吉のトークの内容の質がいい)

youtu.be

 

又吉が小説の題材を探しに渋谷を歩いていた際、雰囲気が良くてピンとくる店があったそうだ。店内に入ると、ブラジル音楽が流れており、又吉はその曲がもとから大好きだったので、店員に「いい曲ですね」と話しかけた。店主も自分が一番気に入っているのはこういう曲なのだ、と喜んだ。話し込んでいるうちに、店主が、又吉が中学生の頃よく通っていた大阪の寝屋川のTSUTAYAで、当時働いていたことが判明する。特に、キュレーションとしての棚作りに創意工夫を凝らしていたそうで、又吉はその棚から渋谷系の音楽を知ったり、現在でも又吉が大好きなアーティストたちを知った。又吉の趣味趣向が決まるきっかけになったのだ。そこから何十年も時を経て、大阪寝屋川のTSUTAYAの棚と東京渋谷の店がつながる夜が、この世にはあるのだ。


その、元TSUTAYAの店員は、真摯に棚作りをしていたのだろうし、店をつくる時は自分の感性を大事に作ったし、自分が好きだと思う音楽を流していた。かつてその人が作った棚の音楽を聞いて育んだ又吉の中の感性がその店の佇まいに反応したのだ。そして店内で流れているブラジル音楽が趣味にあった。

 

奇跡って結構溢れてるんだよな。又吉は自分の感受性や好きなものに対して絶対的な自信を持って暮らしていたし、店主もまた然りなのだ。

 

シンクロニシティというか、この世界って、そうやってできてると思うのだ。神様のマッチングみたいなものがある。出会う人とは何度だって出会う。自分の感性に愚直であれば、その人に近いところにいけるのだ。自分が、自分の魂のあるべき形になっていくと、自然と”合う人”たちとの縁が浮き彫りになるのだ。

 

又吉、太宰読みすぎてたまたま借りた家が太宰の住所の場所だったという出来事もあり、基本的に、なんか偶然性が強くて怖い。自分の感性に近い物語を何度も反芻したり、音楽を反芻したりすると、それ以上のものが自分の中に滲み出てきたり、するのだろうか。

 

脚本家の中園ミホは、まだ脚本家になる前、有名脚本家に恋をしてしまい、ストーカーと化すもフラれ、国立国会図書館にお弁当を持って通い詰めてその脚本家の文章をずっと写経し続けていたら気がついたら自分も脚本家になっていたのだという。私たちが中園ミホ脚本のドラマを見るとき、その中にはかつての中園ミホが愛した人間とその狂気が浸み出している。この世に影響を与えているのだ。怖すぎる。これはなんか、偶然性の話とはちょっと違うか。でもまぁ、ねんりきってあるから。

 

私もいつか作詞家の安井かずみが暮らした川口アパートメントの同じ部屋に住みたいと思っている。叶う気がする。

結局のところ、人は感受性で繋がっているのではないかと思うことが多くあるのだ。むき出しのまま自分でいることが、感性を研ぎ澄ませることが、会いたい人にだけ会うための魔法のようなものなら、私はそれを怠りたくないと思う。まっすぐと、ただ自分が美しいと思うものに、素直でありたい。それがメジャーであってもなくても関係ない。私の中のメジャーはずっと昔から変わっていない。


自分に実直であると、必ず会いたい人のところに連れて行ってもらえる。

中高の時に好きだった古典の先生と、YUKIのコンサートで偶然会ったりとか。
何度も別の形で、さまざまな縁で出逢いなおしているイラストレーターの友人とか。
中1の頃人生で初めて、まだ1人だけしか覚えていない声優のお子さんが、同じ部活の先輩としていらっしゃったり。(親御さん声優って言われて1/1ってなかなかないよね。我ながら怖すぎる。サイン持ってる。)

 

あと、直近の奇跡の話をするね。自分もまだ高校生の頃、高校演劇の全国大会を見に行った際、ある学校の劇で主演をしていた女子学生の姿が忘れられなかった。印象に残る声で、惹きつけられて、再演の際は見に行った。でも、それっきり。先日、昔同じ学習塾で働いていた先輩から数年ぶりに連絡が来た。見に行った演劇の中で使われた曲があり、その曲を検索したらその曲をテーマにしたコラムが出てきて(私が書いた音楽のコラムの中で一番伸びてる)、そのコラムを書いてたのが私だった、ということで久々に連絡をくれたのだという。話を聞いてみると、女優と友達だったといい、その女優が、偶然私が高校の時にお熱だったその女子生徒だった、という結末につながる。一番好きな曲を、一番素直な言葉で書いておくと、ずっと忘れられなかった人に繋がることがあるのだと思う。

 

ていうか、特技がラブレターなので…志磨遼平にもファンになってすぐラジオで長いお便り文章読んでもらったしな〜〜♪♪

結局感性みたいな世界で人はある程度ぐるっとまとまるようになっているのではないだろうか。この前もそれぞれ全然別のコミュニティの友人たちが、同じ撮影に携わっているって連絡来たりしてたし。

 

忖度なしで、好きな人を好きといい、好きなものを好きと言って、感受性を鋭敏にしていた方が、自分にとってぴったりのものが授けられるんじゃないいかと思う。感性爆発させておきたい。自分のスタイルを持っておきたい。